足の裏が痛い原因!足底筋膜炎かも?

1. はじめに
立ち仕事をしていて足の裏が痛む方や、日常生活に支障が無くても歩行を始めた数歩だけ足の裏が痛むという方がおられるかもしれません。普段は無症状でも、左記のような症状を認める方は、足底筋膜炎の可能性があります。

この記事では、足底筋膜炎とは何か、何故痛みが生じるのかをご説明します。

2. 足底筋膜炎(そくていきんまくえん)

足底筋膜炎は、足底の筋膜に炎症を起こし、微細な断裂を起こす疾患です。

2-1.足底の解剖
足底筋膜炎において、最重要な部位は足底内側に位置する“足底筋”と“足底筋膜”です。足底筋は、中足骨遠位から踵部に位置しています。足底筋膜は薄い膜で、十字靭帯から出て伸筋の腱の上まで達しています。深部では短い伸筋および背側骨間筋を被っています。

ヒトの歩行は、足底が床を押している力と同等に、床も足底を押していると考えます。これを床反力と呼び、ニュートンの第3法則(作用・反作用の法則)に基づいています。

米国足病医協会の調査では、ゆっくり歩行した場合に足にかかる重量を、体重×1.2であると報告しています。

体重50kgの人間では、一歩ごとに60kgの負担がかかる計算になります。人間は平均して7500歩/日と言われていますので、体重50kg×1.2×7500歩=450トンの負荷が1日に罹っている計算になります。

この膨大な圧力を緩和しているのが、足底アーチ構造と呼ばれる三角形の構造です。圧力を一点で受けずに三点で受けることで圧を分散しています。このアーチを支えているのが、足底筋膜です。

2-2.原因
足底筋膜炎の原因は明らかになっていません。治療は、疼痛を緩和させる対処療法が挙げられます。
しかし、考えられている原因として挙げられているのが、①老化と②運動過多の2つです。老化の場合、足底筋膜のいわゆる劣化のような状態が原因です。

 

足底筋膜は身体の中で最も強固な筋膜の一つですが、例えばゴムが劣化すると亀裂が入ってしまうように、足底筋膜にも断裂が起こる事が原因ではないかと言われています。

裏付けとして、好発年齢が40歳以降とされています。また、運動過多では、足底に多大な負荷がかかり続けることで足底筋膜に断裂が生じることが原因ではないかと言われています。

 

先に説明した重量以上の負担がかかり続ければ、断裂が生じやすくなると考えられます。
また、その他にも長時間の立ち仕事やハイヒール着用、靴底が薄い靴などでも足底への負担が増加し、危険因子となる事が予測されています。

3. 足底筋膜炎で疼痛が出現するメカニズム

先にお伝えした通り、足底筋膜とは足底筋膜が何らかの原因で断裂する疾患です。ヒトが痛みを感じるためには、痛みを完治する末梢神経が刺激されることが必要です。

 

ヒトの身体には爪や髪、軟骨など神経が通っておらず、直接刺激されても無痛の部位がありますが、筋膜は腓骨神経が支配しています。筋膜が損傷することにより末梢神経のうち求心神経が刺激され、脳に伝達されることで疼痛を感じるに至ります。これが、足底筋膜炎で疼痛を感じるメカニズムです。

 

4. おわりに
足底筋膜炎と疼痛の関係について、お分かりいただけたでしょうか。足底筋膜炎は、足底の痛みに終わらず、歩行状態の悪化から膝や腰などにも負担を掛けかねない疾患です。
この記事で皆さんのお力になれたら幸いです。

     

このページの先頭へ