腸脛靱帯炎は、別名ランナー膝を呼ばれるほど、マラソンやランニング等によっておこるスポーツ障害として代表的な病気です。動かしたときの「痛み」が主な症状です。

特にマラソンによって起りやすいとのですが、他にリスクの高いスポーツとしてバスケットボール、自転車競技、エアロビクス競技、バレエ、スキー競技等のスポーツが挙げられます。

 

プロスポーツ選手だけでなく、市民ランナーや趣味の運動によっても起こりえますが、聞きなれない病名だと思います。

楽しく、安全にスポーツを続けられるよう腸脛靱帯炎について解説していきます。

腸脛靱帯炎の原因とは

腸脛靱帯は足の外側の太ももの筋肉と、脛骨(すねの骨)をつないでいる長い靱帯です。

激しい膝の屈伸運動の繰り返しによって腸脛靱帯が大腿骨外顆とこすれ合って炎症が起こります。使い過ぎによる炎症と言えます。

ただし、長距離を走れば走る程発症しやすい訳ではなく、初心者ランナーでも発症することから、過剰な走行時間や距離、走行フォーム、ウォーミングアップ不十分、硬い路面や足に合わないシューズによる膝への負担、などが複合的原因によっておこると言われています。

腸脛靱帯炎の症状とは

主な症状は、運動時の足の痛みです。
痛みの部位は、「大腿骨外顆周辺」の圧痛がほとんどです。腸脛靱帯は張ったような感じになり、靱帯の走行に沿って痛みが放散します。

症状の段階としては
1・膝と太ももの外側に張り、違和感、徐々に灼熱感を感じる。
2・マラソンなどは痛みで走れない状態になり、休息すると症状が無くなる。再開すると痛みが出現する。
3・重症になると膝を曲げると痛い状態になる。

腸脛靱帯炎の治療は

痛みが出現したら休息することが大原則です。保存療法が原則です。
ただの筋肉痛と自己診断し、揉んだり温めたりすると逆効果になることもあり、専門家の診断を受けることが必要です。

安静と同時に、アイシング(冷却)を行い、消炎鎮痛剤の服用、抗炎症剤作用のある湿布を貼付します。理学療法でストレッチや、超音波による緊張の緩和も行います。

痛みがある状態での運動継続は最も良くありません。

腸脛靱帯炎と他の病気との鑑別は

筋肉痛、膝半月板損傷と症状が似ているため、鑑別が必要です。

特に外側半月板損傷と、痛みの部位が似ているため間違えないようにしたいものです。

症状の問診で初期診断は可能です。症状の出かたや、強さ、普段の運動強度などを医師に正確に伝えましょう。

腸脛靭帯炎の予防は

スポーツが原因の場合、自分にあった練習量設定と疲労を溜めない練習内容設定が必要です。

また、柔軟性が不足することによって起りやすくなるため、大腿筋や大殿筋など筋肉をストレッチしほぐしていくことも必要です。

腸脛靭帯は大腿筋と下腿部の骨に着きますので、骨のゆがみも靱帯に負担をかける一因となります。ゆがみのない正しい姿勢を保持するため、整体療法も効果的と言われています。

まとめ

いかがでしたか?
少しでも楽しく、安全にスポーツを継続できるよう、痛みが出たら無理せず休息し、正しい診断を受けることが必要です。
この記事が少しでもお役にたてば幸いです。

     

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