ペルテス病の症状は小児期におこる股関節の痛み

子供さんの歩き方がおかしい、足の付け根を痛がる、思い当たる症状はありませんか?

ペルテス病の可能性があります。
2歳から12歳の男児に多い、股関節の病気でなによりも早期発見が必要な病気です。
 
今回は、ペルテス病という聞き慣れない病気について解説したいと思います。

ペルテス病とはどんな病気でしょうか

股関節は骨盤と、大腿骨(太ももの骨)の大腿骨頭で形成されています。
 
大人の大腿骨頭は固い骨になっていますが、10歳頃までは柔らかい成長軟骨でできています。
 
その成長軟骨の核である骨頭核に栄養を送る血流が阻害され、虚血状態を起こす病気をペルテス病と言います。

 

虚血状態により、大腿骨頭に壊死を生じ大腿骨頭が変形を起こしてしまいます。

発病していることに気付かず、スポーツを行い大腿骨頭に負荷がかかり、痛みなどの症状が出現して発覚する場合もあります。
 
発症年齢が5歳未満の場合は予後が良いといわれています。骨頭壊死の範囲が広くなるほど、変形が強くなり予後が悪くなるといわれています。

 

ペルテス病の症状とは

女児より男児に多い疾患です。
骨盤・股関節・太ももの痛みや、歩きにくさ、筋肉の萎縮、などが起こります。
 
打撲、外傷や運動のし過ぎなどの原因が無い場合はペルテス病を疑います。

 

ペルテス病早期発見の重要性とは

後遺症による大腿骨頭、股関節の変形を完全に防ぐことは難しいのです。
 
発見、治療が遅れたり、治療を受けないまま経過すれば、変形性股関節症という股関節の変形をきたし、歩行や日常生活に支障をきたします。
 
変形した骨がもとに戻ることはありませんので、日常生活に支障をきたす場合は矯正手術が必要となります。
 
虚血状態を早めに治療し、壊死範囲を最小限に留めることが重要です。

 

成人期、主に40~50歳以降で股関節の痛みが出現し人工関節などの手術を受ける人の中には幼少期のペルテス病が原因と予測される症例も多くあります。

 

ペルテス病の治療とは

 

ペルテス病の治療は、成長期を過ぎても痛みが無い、変形性股関節症に進行せず日常生活が送れることが最終目標です。

 

ペルテス病は、初期の炎症期、壊死期、再生期、修復期の4段階を経て壊死した大腿骨頭が再生されます。
 
基本の治療方針は経過観察による保存療法です。
壊死期、再生期の骨は正常の状態に比べて脆く、過度の運動や負担による変形を起こしやすい状態となっています。
 
股関節の大腿骨頭の負荷を最小限とし骨変形を予防する目的で、装具療法を行うこともあります。他には血流を再開させる手術、変形した大腿骨頭の位置矯正手術などを考慮する症例もあります。

 

まとめ

子供が股関節周囲の痛みを訴えたり、違和感のある歩き方を発見した場合は、早い段階で受診し診断を受けましょう。
 
遊びたい盛りの子供に装具を付けたり、手術を行うことは心が痛みます。
 
しかし、将来に変形性股関節症による障害を残さないようにすることが最終目標ですから、ご家族・幼稚園・学校の先生のサポートが不可欠となります。
 
ペルテス病の診断、療養は根気強さが必要です。しっかりとサポートしてくれる小児整形外科専門病院で治療しましょう。

     

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