坐骨神経痛はなぜ起こる?症状と原因を徹底解明!

坐骨神経痛ってなんだろう?どんな症状がでるの?

「太ももの後ろが痛い、しびれた感じがする」なんてことはありませんか?

坐骨神経の部位
それは坐骨(ざこつ)神経痛の可能性があります。坐骨神経痛とは、下半身にある人体最大最長の神経、坐骨神経が刺激されて、おしりから足先にかけて痛みやしびれの症状が出ることをいいます。坐骨神経は鉛筆の太さぐらいありますので、少し圧迫されただけでも神経症状がでやすいのです。

 

症状の出方や発症する部位は人それぞれで、ふくらはぎだけが張りピリピリとしびれる人もいれば、太ももの裏から足の指先までに激しい痛みがある人もいます。

坐骨神経痛が起こる原因ってなに?

坐骨神経痛は中高年の方に多く見られますが、年齢の若い方でも発症するケースがあります。坐骨神経痛を発症する主な原因としては、次のようなものがあります。

1)腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア
背骨(脊柱)は首から腰まで椎骨(ついこつ)という骨が積み木のように連なってできていますが、腰のあたりの椎骨5つを腰椎(ようつい)、その下にある三角形の骨を仙椎(せんつい)(仙骨)と呼びます。
椎骨の前方部である椎体と椎体の間には、クッションの役割を果たしている椎間板(ついかんばん)があり、その椎間板の中にあるゲル状の髄核(ずいかく)が、何かしらの圧力で外にはみ出してくることがあります。これを椎間板ヘルニアといい、腰椎で起きる椎間板ヘルニアを、腰椎椎間板ヘルニアと呼んでいます。第4腰椎から仙椎の間で起こる症例が多く見られます。

 

ヘルニアが脊柱管(せきちゅうかん)の方へ向かって起こると、そこを通っている脊髄(せきずい)を圧迫して、しびれや痛みを伴う坐骨神経痛や、さまざまな神経症状を引き起こします。このような腰椎椎間板ヘルニアになると、激痛とともに坐骨神経痛の症状がでて、ひどい場合には手術が必要になってきます。

 

激しいスポーツをしたり、前にかがんだ姿勢や中ごしを長時間続けたり、重たいものを急に持ち上げたりすると悪化する可能性がありますので注意が必要です。また、20~30代の若い世代が坐骨神経痛になる主な原因にもなっています。

2)腰部脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症
脊髄には脳から出るたくさんの神経が通っています。その脊髄が走っている脊柱管が、椎骨や椎間板の変形、後方にある黄色靭帯(おうしょくじんたい)の肥厚、変形性腰椎症で見られる椎骨にできた棘などで狭くなって、脊髄を圧迫し、痛みやしびれを起こすのが脊柱管狭窄症です。

 

腰部脊柱管狭窄症は、同じように腰近辺の脊髄神経を圧迫している状態をいいます。背骨の変形は老化に伴うものが多く、黄色靭帯は加齢やホルモンバランスの乱れで肥厚します。脊柱管狭窄症が中高年に多いのはこのためです。また、症状としては、歩いたり立ったり、腰をそらしたり捻ったりすると坐骨神経痛が悪化し、座ったり前かがみになると痛みが和らぎます。

 

脊柱管が圧迫されている場所によって、痛みがでる部位が異なりますが、それぞれに共通している腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状として、間欠跛行(かんけつはこう)があります。歩き続けたり、しばらく立ち続けていると足が痛くなり、少し休むと痛みが引くというような歩行障害です。

 

ヘルニアと同じく、症状がひどいときは手術が必要ですが、悪化させると手術しても治らないケースがありますので、早めに整形外科を受診することをお勧めします。

3)腰椎すべり症

腰部すべり症
背骨は、通常はどの方向から見てもきれいに並んでいるはずですが、腰椎分離症が原因だったり、クッションの役目を果たしている椎間板が変形することで、椎骨がずれてしまうことをすべり症といい、それが腰部で起こったものを腰椎すべり症といいます。

 

腰椎分離症から起こるものは分離すべり症、椎間板の変形で起こるものは変性すべり症と呼び、それぞれ前方にずれる場合と後方にずれる場合がありますが、前方にすべっている症例がほとんどです。

 

坐骨神経痛の原因が分離すべり症であるケースは稀ですが、変性すべり症は坐骨神経痛をよく併発します。また、変性すべり症は女性ホルモンの影響のせいか、中高年の女性に多い病気で、第3~5腰椎での発生頻度が高く、下肢のしびれや痛みを引き起こします。

 

それから、骨が前方へすべることで脊柱管を圧迫した場合、腰部脊柱管狭窄症と同じ状態になりますので、歩行障害が出ることもあります。そのため、腰をそらしたり回転させると痛みが増します。

 

手術をする場合もありますが、まずは保存的な治療を行って経過観察することが多いようです。薬物療法やコルセット、運動制限、神経根ブロックなどが治療方法として行われています。

 

4)骨に異常がない場合

 

1)~3)は全て背骨に関する病気でしたが、骨に異常がないと病院で診断された場合でも、梨状筋症候群、仙腸関節炎、骨の歪み、内臓疾患などから坐骨神経痛を発症する場合があります。

 

梨状筋症候群

仙骨から太ももの大腿骨(だいたいこつ)の付け根に伸びる梨状筋は、おしりを横断しているインナーマッスルです。

坐骨神経はこの梨状筋の下を通っていますので、梨状筋が拘縮すると坐骨神経を刺激し、坐骨神経痛の症状が起こることがあります。

これを梨状筋症候群といいます。この場合は、ストレッチやマッサージで症状が軽減されます。

 

仙腸関節炎

仙腸関節は仙骨と骨盤の腸骨(ちょうこつ)からなる関節で、複数の靭帯で守られ背骨全体のバランスをとっていますが、その関節に何かしらの障害があって痛みが発生するのが仙腸関節炎です。

出産が原因となることもありますが、年齢性別に関係なく発症します。この場合は安静にし、骨盤ベルトや

痛み止めを使った保存的治療が行われます。

 

骨の歪みや筋肉の緊張

背骨や骨盤の歪みや背筋・腹筋の緊張が原因で坐骨神経を圧迫し、坐骨神経痛になるケースがあります。この場合は、ストレッチや整体、マッサージで症状が回復してきます。

 

内臓疾患

稀ではありますが、胃腸や泌尿器など、下腹部にある内臓に何かしらの障害がある場合に、坐骨神経痛と同じような症状が出ることがあります。

 

病院でのことや普段から気をつけることは?

 

下半身の痛みやしびれを感じて、「もしかして坐骨神経痛かな?」と思ったら、まずは整形外科を受診しましょう。整形外科では、背骨の病気でないかどうかレントゲンやCT、MRIなどを使って診断してくれます。同時に問診や各種理学検査もしてくれます。

 

坐骨神経痛の理学検査はさまざまなものが使われますが、代表的なものが、SLRテスト(仰向けに寝て足を伸ばしたまま挙上していき放散痛を確認するテスト)、ラセーグテスト(仰向けに寝て、股関節と膝関節を90度に屈曲し、そのまま他人の力で膝を伸ばしていき放散痛を見るテスト)です。他にも、膝蓋腱反射テスト、アキレス腱反射テストなど、複数のテストを組み合わせて検査することがあります。

 

日常生活の中で坐骨神経痛を解消するには、腰痛全般にも言えることですが、常に姿勢を正しくし、なるべく重いものは持たないようにしましょう。また、冷えは腰痛の大敵ですので、冬場はホットパックで温めるなど冷やさないようにしましょう。それから、肥りすぎに注意して、なるべく筋肉をほぐすようにストレッチすることを心がけましょう。

 

 最後にみなさんにお伝えしたいこと

坐骨神経痛は病気ではなく、単なる症状の一つだからと軽く考えがちですが、悪化させると日常生活に支障が出て困りますよね?大好きなゴルフができなかったり、デスクワークが本当に辛かったり。坐骨神経痛でお悩みの方には、ひどくなる前に早めの診察・治療をおススメします。

 

 

 

     

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