先天性内反足とは、生まれつき足が尖足といってつま先立ちのような形や、内反・内転位といって、内側に巻き込んだような形になっている足の形態異常の状態です。

文献により違いはありますが、約1000人に一人程度の発生率で、男児に多い傾向です。残念ながら予防法はありません。
先天性内反足は、出生直後から矯正治療を始めなければ、正常に近い歩行が困難になる病気で、ご家族の協力や努力が不可欠です。
この記事が少しでも参考になればと思います。

先天性内反足の原因と病態は

残念ながら、先天性内反足の原因は解明されていません。

先天性内反足は、足部の骨の形成異常や配列異常です。足の骨はなんと56個もの骨で形成されている複雑な組織です。この為、胎児期にうまく足の骨を組み立てることが出来なかったことによることが原因と考えられています。

先天性内反足の診断は

足の変形が明らかなので、通常出生直後に見た目で診断可能です。
新生児は、異常がない場合でも足の裏を合わせるように内向きになっていることが普通です。触ると柔らかく動きの容易な状態は異常ではありません。

先天性内反足の場合は、変形が左右不対象のこともあり、正常の位置に動かそうとしても堅く、動きが悪いことが特徴です。

初診時の診察で足の矯正がどの程度まで可能かはある程度予測可能と言われています。

先天性内反足の矯正治療は

治療の目標は「足裏を地面につけられる」「足裏を付けて歩行できる」です。

矯正ギプスによる治療を継続して行います。
主に骨折の時に使うギブスで、足を正常の位置に戻していく方法です。

いきなり正常の位置には戻せませんので、週に1回間隔くらいでギプスを巻きかえ足を矯正していきます。

十分な矯正が出来ない場合は、約1歳前後で手術療法も検討されます。

ギプス、手術をしても成長が終了するまで、内反を矯正する装具は必要です。

ギプス装着中のケア

赤ちゃんにとっても、ご両親にとってもギプス固定中は辛い時期です。
おむつ交換は出来ますが、全身をお風呂につけてあげることができなかったり、ギプスの刺激でかゆみ、湿疹等の皮膚障害が出たりすることがあります。

ギプスの巻き替え時に病院でお風呂にいれることが出来ればベストです。
病院とこまめにコンタクトをとり負担が最小限となるように、ケアできるように工夫が必要です。

装具装着中のケア

ギプスが外れてからは、デニスブラウン装具という装具で、足が内反しないように矯正していくことが一般的です。つかまり立ち、歩行できるようになれば、外用・室内用両方の靴型装具を装着します。幼稚園学童期は、靴の中に足の向きを矯正する足底板を入れて対応します。

いずれも、子供の成長や変形の強さ、歩き方などに合わせたオーダーメイドです。医師から、装具制作担当者に矯正の内容を指示し、十分相談しながら微調整していきます。

自由に動きたい盛りの子供は時に装具を嫌がって泣いたり、ぐずったりすることもあります。ご両親はとても辛い思いをされることもあると思いますが、将来しっかりした歩行できることが目標ですから、医師、リハビリテーション、装具制作者のアドバイスを受けて頑張ってください。

まとめ

原因が分からず、予防法もないと言われている先天性内反足。
ご家族の愛と協力なくして治療はできません。「足の裏を地面につけて歩く」その目標に向かって一緒にがんばりましょう。

     

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